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2009年1月 8日 (木)

線を引くということ

75歳以上を後期高齢者と呼んで線引きする制度を、国が作りましたよね。その是非はともかくとして、うちの職場でもそういった線引きがあります。

障害者施設ですので、身体障害者手帳ないしは療育手帳(知的障害)を持っている方が利用されています。ところがこの方たち、年を取っていくわけですが、いったいいつまで障害者向けサービスを利用するのか?高齢者向けの医療的ケアの必要性がかならず出てくるはずですが、どこから高齢者向けサービスに切り替えるのか?
往々にしてこの辺は適当に放っておかれ、いざ対応できなくなった時に、他のところに移って下さいと言うのが、世の中です。

法律では、障害者に関する法律よりも高齢者に関する法律を優先しなさいと明文化されています。何かサービスを利用する場合、障害者なら障害者自立支援法、高齢者なら介護保険法が適用されるわけで、自立支援法は20歳から(それまでは児童の区分)、介護保険法は65歳から(特定疾病なら45歳から)の適用です。自立支援法<介護保険法ということならば、65歳になったら介護保険法に従いなさいと、そういう風に解釈できるわけです。

私の担当の利用者さんが、昨日で65歳になりました。もちろん以前からお家の方には説明してありましたので、介護保険の手続きをしてもらい、介護認定が下り次第、うちの施設を退所してもらいます。本人には知的障害がありますが、大まかな説明は理解できるようです。信頼関係を築くまでに2年くらいかかりました。何度も拗ねられて試されて、その度に修復して、ようやく些細なことでは動じずに過ごしていけるようになりました。前の施設ではトラブル続きで、ようやくその傷を修復できたようです。家庭でも大きく荒れてしまうこともなく、お家の方いわく、本人の人生の中で一番落ち着いている時期だそうです。本人からもお家の方からも、1日でも長くこの施設を使いたいと切実に訴えられました。もちろん、いずれどこかで線を引くことは必要になりますし、面倒を見られなくなってから「はい、そろそろ出て行って下さい」と言うより、初めから65歳までと定めておいた方が親切のような気がします。それに、定員にも限りがありますから、養護学校を卒業した若い方を受け入れるためにも、そのような仕組みは必要です。
私の信じるところには微塵の揺るぎもありませんが、不安いっぱいで涙ぐむ本人と家族を前に、退所申出書の提出を催促する自分が、何だか酷く冷血漢に思えてなりません。本人に混乱がないように、次のサービスにスムーズに引き継いであげることが、今の私にできる精一杯のことなのです。

どうか明日の太陽も明るく輝きますように。

……天気予報では雪ですというツッコミはなしです(^-^;

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