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2012年10月 4日 (木)

舞台「銀河英雄伝説 外伝オーベルシュタイン篇」

だいぶ前に、舞台化されていたことは知っていましたが、「原作のイメージが崩れるのでは」という気持ちもあり、あえて観に行きませんでした。
しかしながら、原作者公認のオリジナルストーリーというこの外伝、二次創作をする際に、やはり必要になるのでは……と思い、DVDを手にしました。

ストーリーについては、前述の通り原作者公認ということなので、とやかく言う必要はないでしょう。オリジナルでしたが、本編を崩さず、綺麗にまとめられていたと思います。

気になった点を少々。

まず、オープニング、物語の語り手として現れたのが、執事のラーベナルト。と、いきなりおっさん一人、ぽんと出されて、私は正直「この舞台についていけるだろうか……」と思いました(汗)執事で始まり執事で終わる、最終的には「暇な老人の戯言」という風に締められ、観客に想像の余地を残しました。素敵な役どころですね。

主人公、パウル・フォン・オーベルシュタイン。名演だったと思います。ただ一つ、「え?」と思ったのは、原作中の名言「AにはAに向いた話、BにはBに相応しい任務というものがあると思いますが」というセリフ。帝国はドイツ語圏なので、「アーにはアーに向いた話、ベーにはベーに相応しい任務」と、原作ルビもOVAでも表現されていましたが、それが英語読みになっていたことでしょうか。原作を知らない観客が理解しやすいようにという配慮だったのでしょうか。

一番の衝撃は、ゼークト提督の徹底した役作りでしょうか(笑)
OVAの髪形を見事に再現。玉砕シーン、直前の敵へ送った通信文。基本的に原作通りの人でしたが、なぜか感動しました。役者さんの魅力でしょうか。

といったところで、あまり書くとネタバレするので、やめておきましょう。興味深かったのは、アフタートークショー。原作者の田中芳樹先生が、オーベルシュタイン像を語っていたところでしょうか。

初めて原作に触れてから十数年。「オーベルシュタインさえいなければ」と、蔑みの目で見られて長かったオーベルシュタインファンですが、「オーベルシュタインがいなければ、物語が成り立たないほどに、重要な人物」と、原作者に断言して頂けて、よよ、落涙。

「なぜ、オーベルシュタインが犬を飼ったのか」という点にも触れていました。これほど冷徹な嫌われ役の人間に、誰も味方がいないのはあまりにも無慈悲。と言って、温かく見守る理解者の存在というのは、彼の柄ではない。犬ならば余計なことは言わないし、ちょうどいいだろう、というような説明だったかな。

舞台のラストを飾った、原作でも知られている名シーン。オーベルシュタインが犬を拾うシーン。あのセリフに、田中先生が込めた意味も、実に深く、目から鱗でした。
「私の犬に見えるのか」
常に理論的なセリフを並べる彼が、唯一理論的でなくなった場面。そして何より、「他人からどう思われようと構わない」という生き方をしている彼が、その時だけ、ほんの少し、「自分が他人からどう見られているのか」を意識した瞬間だったのだそうです。原作者が語ると、さすがに説得力がありますね。

最後は田中先生の「プロージット」で終幕でした。同盟篇だったら、どんな終わり方だったんでしょう。ここまでを含めると、DVDで観て良かったなぁと思いました。

さて……原作でも読もうかな。

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