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2013年2月18日 (月)

必殺仕事人2013 観終わって

映画ではないですが、映像作品の鑑賞録ということで。

本日放送だった必殺仕事人の最新作の感想です。
あまりテレビドラマの感想は書かないのですが、なんとも
切ないラストだったので……。
大いなるネタバレをしますので、ご承知の上でご覧下さい。

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予告にありましたが、「里見浩太郎が初の悪役!」とのことで、
その辺を中心に感想を書こうと思いますが、便宜上、あらすじも
書かせて頂きます。

まず、基本的な「仕事人シリーズ」の「おきまりパターン」のご説明。

主人公たち、町方(役人)の渡辺小五郎(東山紀之)、
経師屋(ふすまや屏風、巻物などを形にする職人)の涼次(松岡昌宏)、
仕立て屋の匳(れん=田中聖)が、それぞれ表の顔とは別に
「仕事人」となり、依頼人の恨みを晴らす(仇討・暗殺をする)、
というのが、見せ場です。

ちなみに、彼ら3人に仕事を世話する(依頼の窓口役)女性が、
和久井映見演じるお菊。


さて、今回は、気の弱い未熟な医者の青年と、彼をどうしても名医にしたい
父親(里見浩太郎)を取り巻くお話でした。

息子に江戸で評判の名医になってもらいたい父親は、まさに「狂った愛」
を見せます。そこを悪どい廻船問屋に利用され、息子と診療所のために
多くの人を殺すはめになりますが、結果として報われず。

息子は自分では何の治療もできないヤブ医者で、「医師助手」として
雇われた優秀な医師に頼りきりでした。そんな様子を父親に罵られ、
息子は、自分は医者になどなりたくなかった、と言いだします。

そんなある日、急変した患者の対応で医療ミスを起こしてしまいます。
患者は亡くなり、家族とトラブルになります。
息子はそれを、「もとはと言えば、医者の道を無理に押し付けた
父親のせい」と憤り、とうとう「仕事人」たちに、父親殺し(と廻船問屋も)を
依頼するのです。

主人公が親子の家を訪ね、「仕事を果たしに来た」と言うと、
息子は「これで俺も自由に生きられる」と、父親の部屋へ案内します。

父親が何事かと立ち上がると、真っ先に殺されたのは息子。
トラブルになった家族から、「ヤブ医者殺し」を請け負っていたのです。

目の前で溺愛する息子を殺された父親。以前は剣術師範だった
というその父。しかし主人公の手にかかり……

切なかったのは、このシーンです。
父親は今わの際に、「ありがとう」と言うのです。
やっと地獄へ行けると。

父親は息子に、「これからの世の中は、人を倒して出世するのではなく、
人を助けて身を立てる時代になる」と語ります。
さらにその背景もありました。親子は元々武家の出で、父は剣の使い手
として一流で道場を持っていましたが、弟子は減る一方。
病気になった妻の治療費を出すこともできず、死別しています。
だからこそ、父は「武術だけの時代は終わりだ」と痛感したのでしょう。

これらの事情を語る父親は、実に人情味溢れる好人物で、
その一方で、息子のためなら非情な人殺しになる、そんな人物描写
が魅力的でした。

とはいえ、息子に医師としての経験を積ませるために、
辻斬りをして診療所の患者を増やすという手段に、物語の最初から
手を染めている辺り、確かに悪役なのですが……。

と、ここで書いたあらすじはごく一部で、本当はもう少し複雑な話でした。

親というのは、子どものためなら、なりふり構わず動くものなのね。
というお話で、ここは締めたいと思います。

里見浩太郎、初の悪役は、格好いい悪役でした。

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